何を売るか?


このカテゴリでは、ネットショップの事を書いていきます。構築や運営する際に参考になればと思います。自分の備忘録も兼ねて書いていきます。

ネットショップを始める際にまず考えないといけないのは「何を売るか?」という事だと考えています。いきなり当たり前の事で、考えるまでもないと思うかもしれませんが、意外とこの辺をハッキリさせずにやり始めてしまう場合が多いようです。

初めは商品数も少なかったりしますので良いのですが、何を売るかハッキリしていませんので段々と色々と売り始めてしまい、結局、雑貨屋さんならぬ「雑多屋さん」になってしまいます。

この重要性は、インターネットでのショップと現実のショップを比べてみると分かりやすいかもしれません。色んな違いがありますが、一つの特徴はショップの「はしご」が簡単という事です。

日曜日に食品と洋服を買いたいと思った時に時間があまりなければ、それぞれが近くのショップに行く事になるでしょう。複数のショップが一箇所に集まったショッピングモールに行くかもしれません。これがネットショップであれば、距離は関係ないので、自分の気に入ったショップで買い物が出来ます。距離の制約がないのであれば、より良い商品を求めるために「分かりやすい」、「詳しい」、「買いやすい」、「安心感のある」、ショップに行く事になるでしょう。
(そんなショップをお客さんが見つけるというのは「ネットにおける立地」の話で、別の機会に書きたいと思います。)

つまりネットショップで人気のあるのは「専門店」になります。しかも売っているものはなるべく少ない種類の方が良いでしょう。商品の種類が多くなると、お客さんが見たときに分かりにくいからです。福岡のとんこつラーメンのお店で元祖長浜ラーメンというのがありますが、そこは店に入るやいなや「はい、いっぱーい」と、客が注文するよりも店員さんの方が先に注文してしまいます。非常に合理的です。ラーメンしかメニューがないからです。ネットショップの場合はそんなわけにはいきませんが、なるべく少ない商品の方が良いのは分かると思います。

でも運営してくると色々売りたくなります。サイトに人が集まって来るわけですから、運営者としては他のものも置けば売れるかもと考えるのは当たり前の思考だと思います。その方が良い場合もありますが、多くの場合は雑多屋さんになってしまい、過去のお客さんも離れて行ってしまいます。そういう場合、あえて色んな種類を売るという意図的でない場合は、別のサイトに分けて売る方がお客さんにとっては分かりやすいと思います。

その際の基準として考えるのが、ネットショップを始める時に決めた「何を売るサイトなのか?」という事です。

例えばお菓子のクッキーを売っているサイトだったとします。そこのサイトでアクセサリーや洋服など売り始めたらどうでしょうか?いったいこのサイトは何のサイトなのか?がお客さんには分からなくなります。先ほど現実のショップとの比較で、ネットショップはアクセスしやすいと言いました。アクセスしやすいという事は、他の所にも行きやすいという事なので気に入らなければすぐにお客さんは別のサイトに行ってしまいます。アクセスしたら3秒以内には何を売っているサイトか分かるようにしなければ、サイトの中身まで見てもらえません。

しかしクッキーもアクセサリーも洋服も売って、うまくいく場合もあります。先ほどの意図的に色々売るというパターンです。なぜ売れるのか?結局そこではクッキーもアクセサリーも洋服も売っていないという事になるのではないかと思っています。何を売っているかというと、売っているのはその店のオーナーのセンスです。そのセンスに憧れて、オーナーがオススメするものを購入し同一化したいという思いが商品を買わせているのではないでしょうか。結局、その店が売ろうとして最初に決めたのは「センス」という事になるでしょう。

こんな具合に、そのショップで何を売るかという事は、ショップの方向性を決める重要な事柄だと考えます。

About kaki

福岡でWEBデザインをやっています。

02. 10月 2007 by kaki
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