バカ殿の時代


先日、たまたまテレビでやってた志村けんのバカ殿を子供と見ました。

まあ、変わりようがないですが、子供の頃に見たのと変わってなく
障子やぶったり、池に落ちたり、
「こんな悪い事ばっかやってる大人見て育ったんだな…」
と、あきれるのと同時に、変わっていない事に感心しました。

親の立場になると、確かに見せたくない番組に入るかもしれません(笑)

でも、なんでしょうか、
最近のお笑いの計算されつくした笑いというか、
「そういう組み立てだったら絶対笑うよね」
というような感じとは逆の、
子供から大人までが無条件で笑えるような「笑い」が
そこにあるような気がして
なんとも不思議な思いで見てました。

「こういうのをパワーっていうんだな」

そんな感じです。

人がエンターテイメントやアートなどに求めるのは
この「パワー」なのかなと思います。

昔のテレビはパワー全開でした。
ヤッターマンも映画になったりして、最近盛り上がってますが、
意味なく「ポチっとな」したり、
攻撃の前の余計なドラムロールとか
別段なくともストーリーには影響ないような、非効率なものが満載。
これも同じような思いを感じました。
でも、後になって覚えているのは「ブタもおだてりゃ木にのぼる」とか
そんな部分だったりします。

ムダをそぎ落としていって、
どんどんダイエットしていって
でも、「ちょっと小太りくらいの時の方が、なんとなく健康的だったね」
という感じで、
一回りして、大事な物を見つめられる時代になっているのかもしれません。

「バカ殿は白塗りだから、何歳になっても続けられるよね、うまいなあ…」
とか言いながら、そんな事を考えてました。

About kaki

福岡でWEBデザインをやっています。

22. 4月 2009 by kaki
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