いらないけど、いるもの
今の日本で「物がなくて困っている」という事は、ほとんどなくなったと思う。
生活必需品はもうすでにあって、それプラス欲しいを買い求める時代。
僕がお店で売っているのも、その部分に入るのかもしれないと思い、思ってたよりもインターネット向きなのかもと思っている。
ずいぶん前から言われている事だけども、ロングテイルという現象。
「そんなの微々たる売上でしょ！」と思うけども、ちりも積もればナントカで、Amazonでは1/3くらいの売上がこれにあたるらしい。すごーく単純に考えると、普通の本屋の1.5倍の売上という事が言える。
その背景のひとつには、世界中のサイトの隅々まで検索できるGoogleやYahooの技術やブログによる伝達速度アップがある事は間違いない。
でも、探してまでも欲しいと思っている人が多くなったという事もあると思う。
そんなご要望にお答え出来るようにするにはどうしたら良いか、いろいろと日々考えているのだけども、結局作り手が本当に良いと思えるものを作っていくという事しかないのかな、と行き着く。使う側の事も考えて作る事は当たり前なのだけども、あちらを立てればこちらが立たずという事で結局両方立たないものを作り上げるよりは、いっぽうだけでも立つものを作った方が良い。そんなのツカエネーヨ！と怒る人も居るだろうけども、これがなくては困る！という人のために作るのもアリだと。
今までは、そんな極端に使える物はホントに一握りのマニアックな人達の目にしか知られなかったのだけど、今後はそんなにマニアックじゃなくても知る環境が出来たという事。
ご近所でいつも良くしていただいているデザイナーさんの家具が、ネットでのダイレクト販売を始めたとブログに書いていた。それを読んで、ふとこんな記事を書きたくなったりもしたのです。
